Making Music Sound Real

PHASS    

 

Ultimate power amplifier - 究極点スタンダードプッシュプル


音の覚醒、 音楽の陶酔。

音楽の復興 - 原点回帰と最新テクノロジの融合


ファスREの回路構成は極めてシンプルです。基本的には、真空管回路を踏襲した半導体による標準型プッシュプル電力増幅段を持つパワーアンプであり、現在、主流になっているシングルエンドプッシュプル方式のアンプとは全く異質のものです。入力された音楽信号は、高精度インストゥルメンテーションアンプ→半導体デバイス→ボリューム→半導体デバイス→高速バファー→アウトプットコンデンサー→ドライブトランス→出力トランジスター→アウトプットトランスを経て、スピーカーを駆動します。

卓越した音楽表現力を秘めた魅力溢れるこの回路は、過去に幾度も試みられながらも、高コストと制御の難しさ故に、素子の性能を使い切ることなく、開発は断念されてきました。この極めて高度なアンプ回路を見直し、そして最新の技術とデバイスによって達成したアンプがRE2です。

全てのものが疾走するかのごとく変化して行く現代社会は、効率あるいは経済性の名の下に、これまでいくつもの大切なものを見過ごし、置き去りにしてきたと言えるでしょう。過去の優れた回路を範としたREアンプ、既存の価値観を完全に塗り替える音質を実現しています。

クラシカルコンストラクションとハイテクの融合がもたらす根源的で豊麗な表現力は、まさにアンプの復興。ファスREでしか到達できない、高次元の音の空間に踏み込みました。


適材適所 - 生身の音を求めたパーツ選択と専用オリジナルパーツの開発


血の通った音のするアンプ。これがRE開発の大命題です。音楽が今、眼前で演奏されているかのような迫真のサウンドを実現するのはもちろんのこと、演奏家の心までを伝えるには、音質そのものを根底から問い直す必要があります。我々は、その回答して標準型プッシュプル電力増幅段を持つ回路を選びました。しかしながら、この回路はアウトプットトランスが必要です。OTL(アウトプット・トランス・レス)方式が全盛の今、我々の要求に応えられる高度な性能を持ったトランスは存在しませんでした。そこで、メーカーと共同開発、完成したものがREに搭載されているアウトプットトランスです。カットアンドトライの末に決定した巻線比、テンションを厳密に管理し、低損失、低リーケージフラックスをはじめ、アウトプットトランスに求められる諸性能を高次元で達成しています。

この高性能トランスの完成により、アンプの音質を支配する電源部の影響が完全に排除可能となり、敢えてデュアルモノーラル構成をとる必要がありません。アンプの動作に悪影響を及ぼすスピーカーからのフィードバックが皆無であることもトランス方式が持つ絶大な優位性です。

シンプルな回路になるに従ってパーツクオリティーが音を決めます。REでは、コスト無視ともいえる贅沢なオーディオパーツをふんだんに投入しています。


虚飾との決別 - 自然音。 ダイナミズムと三次元フォーカスを実現した妥協なきサウンド追求


アンプの原点に立ち返った回路構成をベースに、幾多の専用オリジナルパーツや高品位パーツが投入されたREにはまた、途方もない時間をかけたサウンドチューニングが行われています。しかしながら、REにおいて実施されたチューニングは通例のアンプで行われているものとは根本的に異なります。スペックのための性能追求や、各部における妥協や、つじつま合わせを徹底的に嫌い、一切の先入観を排除したニュートラルな精神で、一つ一つ丹念に音を聴きながら、デバイスやパーツおよび数値の決定を行っています。そこには、回路や部品の特質を恣意的に撓めるような意図が介在する余地はありません。回路や部品の特徴をいかに引き出し、調和させ、音に結びつけるか、REにおいて、設計者は回路と部品への奉仕者であったといっても過言ではないでしょう。およそ量産とは無縁のワイヤリングおよび特殊な組み立て技法を敢えて採用しているのも、妥協を排した結果です。

音楽にたいするこのような開発者の情熱と自己への忠実さは、REに類い稀なる特質を付与しています。生々しいまでのリアルで浸透力のある音質、美しい塑像の造形美さえイメージさせる三次元の音像フォーカス性能、克明なディティール表現力、演奏会場の空気の揺らぎやホールサイズや人の動きまで伝える空間表現力。ダイナミックで繊細な音による音楽のしなやかで力強い再生を可能にしています。


高いシステム対応力と低消費電力設計


スピーカー出力は、一般の車載アンプと一線を画す大型端子を採用、強固にケーブルを保持、出力信号をスピーカーまで確実に伝送します。丈夫なアルミヒートシンクと極厚アルミトッププレートをもつ頑健な筐体内には、重量物であるアウトプットトランスを中央部にバランスよく配置。車両振動の影響を押さえ込んでいます。

低消費電力設計であることもREの特徴です。待機時2mA、無信号時3Aを実現した高い変換効率により、バッテリーへの負担を極力軽減、装着車種を選びません。